どーもこんにちはJoshuaです。
“お湯だけで髪を洗うことで頭皮に優しい”
“自然の皮脂を残すから健康な髪になる”
ーそんな情報を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか？
確かに、シャンプーの使いすぎで乾燥や刺激を感じている方にとって、湯シャンは魅力的に聞こえます。
しかし、美容師として現場で多くの髪や頭皮を見てきた経験から言うと、湯シャンはオススメ出来ません。
ということで今回は、
「湯シャンで髪や頭皮に起きる4つのデメリット」
このテーマで美容師が分かりやすく解説します。
一見ナチュラルで健康的に思える湯シャンですが、
その裏側についても見ていきましょう。
・湯シャンを始めてみたが上手くいかない
・頭皮のかゆみやフケに悩んでいる
・髪や頭皮への健康意識を高めていきたい
そもそも「湯シャン」とは？
シャンプーを使わないのね！
使うのは”お湯だけ”みたいです。
湯シャンとは、シャンプーを使わずに”お湯だけ”で髪や頭皮を洗う方法のこと。
英語では「No Poo（ノープー）」とも呼ばれ、欧米を中心に一時的に流行しました。
お湯の温度（38〜40℃ほど）で頭皮の皮脂を溶かし、指の腹でマッサージするように洗うのが一般的。
確かに、シャンプーによる洗浄成分の刺激を減らせる点では理にかなっています。
しかし実際には、皮脂や整髪料、酸化した汚れを完全に落とすことは難しく、時間が経つと逆効果になることが多いのです。
湯シャンをすすめない3つの理由
湯シャンを続けた結果、頭皮トラブルを悪化させて来店されるお客様は少なくありません。
なぜ湯シャンが危険なのか、現場の美容師としての視点から3つの理由をお伝えします。
① お湯だけでは汚れが落ちきらない
髪や頭皮には一日で汗・皮脂・花粉・ホコリ・整髪料など、目に見えない汚れがたくさん付着します。
そして本来、そのような「不純物」をシャンプーの洗浄力で洗い落とします。
そのため、お湯だけではそれらを完全に落としきることができず、皮脂が酸化して毛穴を詰まらせてしまうことがあるんですね。
「汚れを落とさない優しさ」は、むしろ頭皮を苦しめる原因になるのです。
結果として以下のようなトラブルを引き起こすことも。
・頭皮の臭いが強くなる
・毛穴が詰まり、抜け毛が増える...
② 髪がパサつき・ごわつきやすくなる
湯シャンを続けると、一時的に髪がしっとりするように感じる人もいます。
これは、実際には「皮脂が残って髪をコーティングしているだけ」の状態になります。
時間が経つにつれて酸化し、ベタつきや匂いの原因ともなることがあります。
また、髪表面の保護成分が失われてしまうため、ドライヤーや紫外線の影響を受けやすくなり、ツヤがなく、まとまりにくい髪質に変わっていきます。
③ 全ての人に合う方法ではない
湯シャンは、皮脂量が少ない人・短髪の男性・整髪料を使わない人など、ごく一部の条件でのみ成り立つ方法といえるでしょう。
それ以外の人が同じように行うと、ほぼ確実に頭皮環境が乱れることでしょう。
「湯シャンで美髪になった」という情報だけを鵜呑みにせず、自分の髪質や生活環境に合っているかを冷静に判断してほしいと感じています。
特に以下のタイプの人には不向きです：
湯シャンよりも”優しい洗い方”を。
湯シャンは「洗わない」ケアですが、本当に大事なのは“洗いすぎない”ケアです。
つまり、汚れを落としながらも頭皮を守ること。
これこそが、美容師が考える正しいケアの基本です。
たとえば、アミノ酸系やベタイン系などの「洗浄力の低いシャンプー」なら、皮脂を取りすぎずに頭皮を清潔に保てます。
とは言っても単に洗浄力が低いだけでは泡立ちも悪く、補修・保湿までカバーすることは出来ません。
「全てのバランス」を意識したシャンプーを選びがとっても重要になってきます。
また忘れてはいけないのが「頭皮ケア」です。
洗浄力が優しいシャンプーを使うだけでは、頭皮ケアをしている内に含まれません。
お風呂から出た後、「頭皮用化粧水」などをつけて、軽くマッサージしてあげましょう。
詳しいケアの仕方はこちらを参考にしてください。
また、洗う回数を減らす「1日おきシャンプー」や、「整髪料を使った日だけしっかり洗う」といった方法もおすすめです。
この洗う日と休ませる日をつくるリズムが、頭皮環境を健康に保ちます。
最後に、洗った後のトリートメントやアウトバスも忘れずにつけてください。
お湯だけでは守れない髪の潤いを、正しい保湿ケアでしっかり補いましょう。
今日のまとめ
湯シャンは「刺激を減らす」という点では一見良さそうに見えますが、実際には髪と頭皮にさまざまなトラブルを招く可能性があります。
髪と頭皮にとって本当に大切なのは、清潔に保ちながら、必要な潤いを残すこと。
「優しく洗う」「丁寧にすすぐ」「しっかり保湿する」ーこの3つを意識することが、美髪への最短ルートとなります。
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