美容室でカウンセリングのシーンにて
最近切れ毛が凄いんです。毛先を痛んでいるところを切って欲しいです。
本当は伸ばしたいんですけど...(泣)
なるほどー、そういえば○○さんはなんで切れ毛になっているかって考えた事ありますか?
う〜ん、多分カラーのしすぎかな?
ブリーチもしてるし。
カラーも確かにそうなのですが、意外と見落としがちな切れ毛の原因って幾つかあるんですよ!
それを知らないと、また同じことを繰り返してしまい一生綺麗な髪が伸ばせないかも...
ということで今回の記事では、
「切れ毛の原因と対策方法について」解説していきます。
現在進行形で、切れ毛で悩んでいる方の少しでも参考になれば嬉しいです。
・切れ毛や枝毛に悩んでいる方
・これから髪を綺麗に伸ばしていきたい方
そもそも切れ毛ってどうして出来るの?
切れ毛とは、文字通り髪の毛が途中で勝手に切れてしまう事です。
髪の毛を保護している外側のキューティクルが何らかのダメージにより剥がれてしまい、髪の毛自体がダメージに耐え切れなくなっていくと徐々に枝毛になり、パサつくようになり、最終的には切れ毛となってしまいます。
一度切れ毛になってしまった髪の毛はトリートメントなどで治るのかしら?
というご質問をいただく事があります。
結論から言うと、枝毛や切れてしまった毛についてはいくら美容室で高級なトリートメントをしたところで簡単に治るものではありません。
だからといってそのままの状態にしておくと、より状況は悪化していき、髪はどんどん扱いづらくなっていきます。
一度なってしまったら治らないからこそ、切れ毛になってしまう原因をしっかりお客様自身でも知っておく必要があります。
切れ毛になる4つの原因と対策
ではこれから具体的に切れ毛になってしまう、4つの原因とそれぞれの対策を解説していきます。
どれも日常生活の中で、気をつけるべき事なのでぜひ明日から取り入れていただければと思います。
【カラーやパーマの後は必ずホームケアを】
最近ではたくさんの種類のメーカーからカラー剤やパーマ液が出ていますが、基本的にダメージは避けて通れません。
特に、ブリーチ、縮毛矯正をされている方はお家でのホームケアが必須となります。
切れ毛で悩まれている4割ほどのお客様はどちらかを定期的にされているケースが多いです。
一度切れ毛になってしまった髪の毛はトリートメントなどで治るのかしら?
でも実際にホームケアって何をすれば良いのかしら?
まずは毎日使うシャンプーやトリートメントを変えてみるのは効果的です。
なるべく洗浄力が強すぎないものを選びましょう。
洗浄力が強いと、色落ちやパーマを取れやすくしてしまうだけでなく、髪のキューティクルまで削ってしまいダメージにつながる場合もあります。
そして、ダメージ補修力・保湿力などが高い成分が含まれているものを選びます。
その後、洗い流さないトリートメントをつけてドライヤーで乾かしましょう。
洗い流さないトリートメントも色々な種類がありますが、シャンプーと同じで保湿効果はもちろん、髪の毛の内部の補修効果が高いものを使うようにしましょう。
う〜んちょっと値段が...
市販で買えるもので、安くて何か良いのは無いかしら?
確かに市販のものに比べると、美容室で売っているヘアケア用品は高いですよね。
ただ、切れ毛になると言うことは髪の毛が「限界を超えている」ボロボロの状態であるということです。
髪の毛の内部にダメージホールと言う穴がいくつも出来ており、そこから水分や栄養分がもれてしまっています。
市販のヘアケア用品のレベルではほぼ効果が無いレベルに達しています。
市販のヘアケアをいくつも買うよりは、初めから良いものを買った方がコスパは良いということもありますよね。
切れ毛のない綺麗な髪の毛にするためには、多少のコストはかかってしまうのは仕方ないことです。
【ドライヤーやアイロンは正しいやり方で】
キューティクルは熱に弱いという特徴があります。
ドライヤーをする際は、しっかり乾かすのはもちろん大事ですが、髪の毛がすでに乾いているのに熱を当て続けないように(オーバードライ)注意しましょう。
また早く乾かしたいと思うあまり、毛先にドライヤーを近距離で当ててしまうのも髪に良くありません。
適切な距離で、根本から毛先への順番で、最後は冷風でキューティクルを整えて仕上げるようにしましょう。
詳しくはこちらで正しいドライヤーの当て方をまとめているので参考にしてみてください。
ヘアアイロンを毎日される方は、温度に気をつけましょう。
140度〜160度ほどが理想です。
それ以上の温度はカラーの色落ちの原因にもなります。
アイロンでカールの形がなかなかつきにくい方は、ヘアクリップでブロッキングをとり、一度に巻く髪の量を少なくしてみてください。
巻く髪の量が多いと、髪の毛の中に熱がちゃんと伝わらずカールがつきにくかったり、取れやすくなってしまう事があります。
【摩擦やくしの引っかかりには要注意】
ここだけの話、くしを通して引っからずにスルスルと通る人の方が少ないんです。
ですので安心してください。笑
だからといってガシガシと髪の毛が絡まったままで、くしを通そうとするのはNGです。
それだけでキューティクルがはがれるには十分なダメージを与えてしまうんです。
お風呂から出た後の、濡れている状態は特に髪の毛を丁寧に扱ってください。
髪の毛は濡れている時が、一番ダメージを受けやすいんです...
洗い流さないトリートメントをつけて、くしで優しく毛先からほどいてゆっくり通してあげてください。
また摩擦によるダメージはいつ受けるのか?
これの答えは夜、寝ている時です。
枕と髪の毛による摩擦でダメージになり切れ毛の原因にもなりえます。
これの対策としては最近ナイトキャップというものが流行っています。
夜寝る前に、キャップをかぶって髪の毛を摩擦ダメージから保護するというものですね。
詳しく知りたい方はこちらもご参考になってください。
【髪の量を軽くしすぎるとデメリットも】
髪の毛が伸びてくるにつれて、全体的に毛量も増えて頭が重くなってきますよね。
特にドライヤーの時間が苦痛だと感じる方が多いようです。
綺麗なミディアムやロングにするために、定期的な美容院でのメンテナンスカットは大事です。
そこで毛量を軽くしてもらうのも全然アリです。
重すぎるとスタイリングも大変ですし何よりバランスが悪く見えてしまいます。
ただこの時に気をつけたいのは、全体的に毛量を軽くしすぎない事です。
これはどちらかというと美容師さん側の問題になりますが、
良くある例としては、
軽さを求めるあまり、毛先のみがペラペラになるほど軽くしているスタイルがあります。
こうなると毛先は薄くなっているので、広がりやすくなるだけで無く、普通よりも外からのダメージ(摩擦、乾燥、紫外線など)を受けやすくなります。
また切れ味の悪いすきバサミでのカットや、むやみやたらなすきバサミによる毛量調整は枝毛や原因に直接的につながります。
カットは髪を綺麗に伸ばしていく上では、髪の量はやや重めで毛先に厚みを出すのがポイントです。
いくらホームケアを頑張っていたとしてもカットでその努力を台無しにしてしまうことさえあります。
誰が切っても同じと言う事はないので、必ず信頼できる美容師さんにお願いしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
切れ毛で悩んでいる自分に当てはまる原因はこの中にありましたか?
まずはこの原因を知って、しっかりと対策しましょう。
切れ毛の無いサラサラなツヤのある髪の毛になれるよう正しい知識を持ってヘアケアをしていきましょう!
他にも自分の髪の毛のことで悩んでいることはありますか?
・自分にはどのような髪型が似合うか分からない
・自分の髪質にあったケアを知りたい
など、このようなお悩みは実際に1対1で髪の毛を見てみないと正確なアドバイスをすることが出来ません。
そのような方向けに、最近ではオンラインで出来る
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